血液ガス分析で得られる検査結果は、従来はpH、pCO2、pO2のみでしたが、最近では電解質(Na+、K+、Cl-、Ca2+)、ヘモグロビン(Hb、COHb、MetHbなど)や乳酸などの測定が可能となりました。そのため、血液ガス測定の対象となる病態は単なる心肺疾患だけでなく、患者さまの全身的なバイタルサインとして、広く他の臓器の機能状態を知ることができます。このように、血液ガス分析は検査の特性上、重症患者に対して高い有用性があることから、当院においても重症病棟に機器が配置されています。
臨床検査部では、重症部門(ER、ICU、CCU、GICU)に設置している血液ガス分析機4台と臨床検査部の血液ガス分析機2台の管理および精度について一元管理を行っています。また、院内ネットワーク(LAN)を利用したOMNILINKシステム(Roche
Diagnostics社)の導入して迅速にトラブル等に対応を行い(図)、分析器の機器管理に努めています。
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